以前ご紹介した「自作するキーオーガナイザー」の記事が大変好評だったので、今回は「レザークラフトで自作するシリーズ」第2弾として、簡単に自作できる「小物トレイ」をご紹介します。
「レザークラフトで自作するシリーズ」前回記事↓
用意する材料
今回用意した材料
・牛ヌメ革(厚さ1.5mm)
・両面頭バネホック(No.5)
バネホックは、取り付けた際、表も裏も丸い膨らみのある面が外側に出てくる両面頭のものを用意してください。
必要な工具類
・カッターナイフ
・カッティングマット
・ハンマー(木槌)
・ゴム板
・丸ギリ
・穴あけポンチ×2種(オスパーツ用φ3mm・メスパーツ用φ5~5.5mm)
・バネホック用打ち棒×2種(オスパーツ用・メスパーツ用)
・打ち台
型紙の作成
「小物トレイ」の型紙データは、大(展開サイズ:190×190mm)と小(展開サイズ:140×140mm)の2種類を用意しました。
無料の型紙データをダウンロードし、プリントアウトして型紙を作成します。
型紙の作り方については、以下の記事を参考にしてください。
小物トレイの作り方
「小物トレイ」の小サイズ(展開サイズ:140×140mm)を実際に製作しながら説明していきます。
カットと穴あけ
型紙を革にあて、型紙の周囲を丸ギリでなぞって革にけがき線を引きます。
また、ポンチを使って穴を開ける箇所にも印をつけておきます。
次に、カッターナイフを使って革をカットします。けがき線に沿って丁寧にカットします。
カットする際は、安全に注意しながら、正確にカットするよう心掛けてください。
最後に、ポンチを使用してバネホックを取り付ける穴を8カ所開けます。
※ φ3mm(4カ所)とφ5mm(4カ所)の穴があるので、型紙の位置に従って穴を開けてください。
ホックの取り付け
次に、バネホックの取り付けを行います。
※ ここではオスパーツで取り付け方を説明します
打ち棒は、バネホックの形状に応じて2種類あり、オスパーツ用とメスパーツ用があります。
打ち台に頭パーツをセットします。
その際、頭パーツのサイズに合ったくぼみを選んでください。
頭パーツは足の長い方がオスパーツ用、足の短い方がメスパーツ用です。
3mmの穴の方に頭パーツの足を通して、革をパーツで挟むようにセットします。
打ち棒を金具に合わせ、ハンマー(木槌)で垂直に打ち付けます。
打ち付ける際は、一度に力を加えるのではなく、様子を見ながら数回に分けて、少しずつ打ち付けていきます。
オスパーツ(4カ所)を取り付け終えたら、同じようにメスパーツ(4カ所)を5mmの穴に取り付けて、バネホックの取り付けは完了です。
組み立て
組み立ては非常に簡単で、バネホックを留めるだけです。
これで完成です。
今回、誰でも手軽にレザークラフトを楽しめるように、コバや床面処理の作業を省いています。
革本来の質感や風合いをより感じることができるのではないかと思います。
アレンジ
「小物トレイ」の大サイズの型紙をベースにアレンジしてみました。
革と金具は色違いのものを使用し、内側に100×100mmの革を縫い付けて作ってみました。
玄関に置いて「キートレイ」として使用するのもいいかもしれませんね。
今回ご紹介した「小物トレイ」は、あくまで一例です。金具の種類を変えたり、幅や長さのサイズを変えて、自分の用途に合った「トレイ」を作ってみてください!
最後に
今回ご紹介した「小物トレイ」の作り方は、シンプルで初心者でも簡単に取り組める内容となっています。
作り方の工程自体は簡単ですが、バネホックのパーツの種類ごとに穴のサイズを変えたり、打ち具を交換したりする必要があります。その部分が少し複雑ですが、ポイントさえ押さえれば簡単に作ることができます。
もしこの記事を参考にして、自分だけのオリジナル「小物トレイ」を作ってみたいと思った方は、ぜひ材料と工具を揃えてチャレンジしてみてください。
最後に、今回使用した材料のリンクを以下にご用意しましたので、ぜひご活用ください。
【材料】
【工具類】
※ 穴あけポンチφ5mmの値段が高い場合は、φ5.4mm・φ5.5mmのものでも可
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