レザークラフトにおいて、見た目と耐久性を向上させるための重要な作業に「床面処理」(床面磨き)があります。
この記事では、「床面処理」の手順とその効果について詳しく解説します。
床面(トコメン)とは
レザークラフトにおいて、通常、革の裏面のことを「床面(トコメン)」と言います。
この床面は元々の状態ではザラザラとした毛羽立った状態です。革製品として使用する際には、この床面を適切に処理することがよく行われます。

ちなみに、革の表面は「銀面(ギンメン)」と呼ばれます。鞣(なめし)によって毛や表皮などを取り除いた面のことです。
床面処理を行う理由
「床面処理」とは、革の床面の毛羽立ったザラザラ感を取り除き、滑らかにする作業のことです。革はそのままの状態では床面が毛羽立ち、ザラザラとしています。この毛羽立った状態で使用すると、耐久性が低くなる原因となります。
「床面処理」を行うことで、革の床面が滑らかになり、摩擦や摩耗を軽減し、耐久性を向上させます。さらに、見た目も美しくなり、全体の品質や印象も高まります。革製品を長く愛用するためには、この処理を行うことがとても大切になります。
床面処理の方法
必要なもの
仕上げ剤
床面の毛羽立ちをおえ、見た目も美しくする処理剤。
トコノール、CMC、トコフィニッシュなどがあります。
道具
ヘラ
仕上げ剤を塗り広げるときに使用します。
ガラス板
仕上げ剤を広い範囲に塗り広げたり、床面を磨くためのものです。
他にも、床面を磨く道具としてウッドブロックやウッドスリッカーなどがあります。
革の面積・質・力の入れ具合などによって使い分けたりすることができます。
床面処理(床面磨き)
では、実際にどのような作業をするのか見ていきましょう。
「床面処理」は、平らで固く安定した場所で行いましょう。また、革の破片などの小さなゴミが、革の下に入り込んでいないか確認してから作業を行なってください。破片などを挟み込んだ状態で、作業すると銀面(表面)へのキズやヘコみの原因となります。
ヘラで床面の全面に仕上げ剤を塗り広げます。
ムラが出ないように、なるべく均等に塗り広げ、余分な仕上げ剤は拭き取りましょう。
この時、柔らかい布(ウエスなど)を使うと大変便利です。

床面をガラス板を使って磨きます。
磨く際、力加減に注意してください。革が変形したり、伸びる原因となります。

光沢が出るまで磨けば処理は完了です。
処理前と処理後の画像を見比べてみましょう。↓

磨いた後の床面は光沢が出て、美しい仕上がりになっています。
まとめ
革製品の耐久性や見た目を向上させるために、「床面処理」は欠かせない重要な工程の一つです。
「床面処理」を行った後の床面は、光沢が出て美しい仕上がりになります。また、圧力をかけて磨くことにより、革にハリを出すこともできます。この作業を丁寧に行うことで、革製品全体の品質と耐久性が向上し、より長く愛用できる素敵な製品が完成することでしょう。
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