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音を気にせず縫い穴が開けられる【菱目パンチ】のメリット・デメリット

菱目パンチのメリット、デメリット レザークラフト
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レザークラフトおいて、よく聞かれる問題の一つが、菱目打ちの使用による近隣への騒音・振動の迷惑についてです。

今回紹介する【菱目パンチ】は、騒音・振動の問題を解決するための優れたアイテムです。

菱目パンチって何?

菱目パンチは、レザークラフトで使用される工具で、革に縫い穴を開けるために使われます。
この工具の先端には菱形の刃がついており、持ち手をにぎって革の表裏から刃をかみ合わせることで穴を開けることができます。

プロ菱目パンチ
菱目パンチ

 ピッチ(穴の間隔)が3/4/5mm巾、刃数が1/2/4本の9種類があります。(協進エルの【プロ菱目パンチ】の場合)

 

メリット

騒音が出ない

やはり、菱目パンチの最大のメリットは、ほとんど音を出さずに縫い穴を開けることができることです。
騒音が出ないので、マンションや集合住宅などの環境でも、周囲に迷惑をかけることがありません。
また、時間制約なく作業ができるので、早朝や深夜でもレザークラフトが楽しめます。

単体で使用できる

菱目打ちの場合、その他にゴム板や木槌が必要ですが…

菱目打ち・ゴム板・木槌
菱目打ち・ゴム板・木槌

菱目パンチは単体で縫い穴を開けることができます。そのため、使用する場所を気にすることなく、自由に作業を行うことができます。

均一な縫い穴

菱目パンチを使用すると、表と裏から均等な力で穴を開けるため、均一で美しい縫い穴になります。

菱目パンチで開けた縫い穴
菱目パンチで開けた縫い穴

菱目打ちの場合、力が不足していたり、力が偏っている場合、穴の大きさが一定でなくなります。力が強すぎる場合には、穴が大きくなりすぎる可能性もあります。

 

デメリット

薄い革には不向き

菱目パンチは、2mm厚以下の革や柔らかい革に対しては使用が想定されていません。
そのため、そうした素材に対してはきれいに縫い穴が開かない可能性があります。

価格が高い

菱目パンチ一つの価格は通常、4,000円前後になります。
ピッチ(穴の間隔)や刃数の異なるバリエーションを揃えるとなると、かなり高額になってしまいます。

縫い代幅が10mm程度

菱目パンチは構造上、革の端から10mm程度までしか刃が届きません。

菱目パンチのデメリット
革の端から10mm程度

刃の角度を保つのが難しい

菱目パンチを使用する際は、革を手に持ちながらパンチの刃に対して約90°の角度で縫い穴を開けます。しかし、この作業には慣れが必要です。

革と刃の角度
革と刃の角度

刃の角度を同じに保たないと、表面では綺麗にガイドラインに沿って縫い穴が開いているように見えても、裏面から見ると縫い穴がガタガタになってしまうことがしばしば起こります。

手のずれや力の加減、パンチの位置などが微妙に変化することで、裏面の穴の位置に影響が出ることがあります。

裏面
裏面

 

まとめ

菱目パンチには騒音を気にする必要がないという最大のメリットがあり、この点に魅力を感じる方も多いでしょう。
特に集合住宅や特定の作業時間帯では、騒音が周囲に迷惑をかける可能性がありますが、菱目パンチを使用することでその心配を解消できます。
しかし、菱目パンチにはデメリットもありますので、状況に合わせて使用することが重要です。
素材や作業のニーズに応じて他の工具と使い分けることで、菱目パンチのメリットを最大限に活かすことができるのではないでしょうか。

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