レザークラフトの作業で、打ち具を使ってホックなどの金具を取り付ける際、ゆがんだ状態で取り付けてしまったり、力を入れすぎて金具がつぶれて失敗した経験はありませんか?
そのような悩みを解決するのに役立つ便利な工具があります。それが「ハンドプレス機」です。
この記事では、「ハンドプレス機」のメリット、デメリットなどについて詳しく解説していきます。
ハンドプレス機とは
「ハンドプレス機」はレバーを下げることによって、テコの原理で垂直に圧力を加え、金具を取り付ける工具です。
金具に対して圧力を均一にかけることができるため、手で叩くよりも安定して金具を固定することができます。
メリット
音が出ない
集合住宅やマンションでの作業において、よく発生する問題のひとつに騒音問題があります。通常、金具を取り付けるための叩く作業は、周囲に大きな騒音を発生させることがあります。しかし、この「ハンドプレス機」を使用すれば、作業を非常に静かに行うことができます。
失敗が減る
テコの原理で、金具に対して垂直方向に均一な力が加えられるので、ゆがむ事なく取り付けることができます。また、力加減の調整がしやすいので、金具をつぶす事なく適切に取り付けができます。失敗する事が少なくなることで、結果的に作業効率が上がります。
品質の向上
適切で確実に金具を取り付けることは、耐久性を向上させ、最終的な仕上がりと品質を向上させる要因となります。
デメリット
初期費用がかかる
「ハンドプレス機」は本体単体だけでは使用できず、別途「駒」(打ち駒)も必要となります。このため、最初に「ハンドプレス本体+駒」の費用が発生し、これからレザークラフトを始めようとする人にとって、少しハードルが高く感じることがあるかもしれません。
手間がかかる
打ち具の場合、用意さえすればすぐに使えますが、「ハンドプレス機」の場合は、「駒」をセットしなければ使用できません。
例えば、異なる種類のホックを取り付ける必要がある場合、種類を変える度にそのホックに合った「駒」に交換しなければなりません。その際、打ち具の場合と比べると少し手間と時間がかかってしまいます。
スペースが必要
本体のサイズが比較的大きいため、使用する際には充分なスペースが必要となります。また、使わない時でも保管するスペースが必要になります。
まとめ
「ハンドプレス機」は、私の個人的な経験から言うと、『買って良かった!』と思える工具のひとつです。
レザークラフトの金具取り付け作業において、正確さと効率性を両立させる頼もしい工具です。確かに初期投資やスペース確保に少々のハードルがあるかもしれませんが、そのメリットを考えると、従来の打ち具を使用する場合に比べて大幅な品質向上・作業効率UPが期待できること間違いありません。
みなさんも、ぜひ「ハンドプレス機」の導入を検討して、よりクオリティの高いレザークラフト作品に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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