万が一の火災のために、我が家では消火器を備えています。
しかし、使い切る前に使用期限を向かえた消火器について、「消火器ってどうやって処分するの?」という疑問がわきました。そこで、古くなった消火器の処分する方法について調べてみました。
この記事では、古くなった消火器を適切に処理する方法や注意点について説明します。
消火器の使用期限
消火器の設計標準使用期限は、一般的には10年程度(住宅用消火器の場合5年程度)とされています。使用期限が過ぎると性能が低下し、適切な消火能力を発揮できなくなる可能性があります。したがって、消火器の使用期限が切れた場合は、速やかに新しい消火器に交換することが推奨されます。
また、新しい規格の消火器には「設計標準使用期限」が記載されています。「設計標準使用期限」の記載のない古い規格の消火器は、早めに交換することをおすすめします。
処分方法
買い替え時に処分してもらう
買い替えを検討しているなら、ホームセンターで新しい消火器を購入して、古い消火器を無料で処分してもらうことが可能です。古い消火器の処分だけの利用できませんが、新しい消火器の購入を検討する際には、このような方法を利用することができます。
ホームセンターによって、「購入商品と同等品同本数無料で引き取り」や「破損・変形したものは不可」などと条件がありますので事前に確認しておくことをおすすめします。
特定窓口を利用する
特定窓口(※1)に依頼して古い消火器を出張引き取りをしてもらうことが可能です。
また、特定窓口と指定引取場所(※2)に直接持ち込むこともできます。
「リサイクル窓口検索」を利用すれば、近くの特定窓口や指定引取場所を簡単に見つけることができます。
※1 特定窓口:全国に約5,000ヵ所あり「消火器の販売代理店」や「防災・防犯事業者」などが担当しています
※2 指定引取場所:全国に約200ヵ所あり「消火器メーカー営業所」や「廃棄物処理業者」が担当しています
消火器リサイクルシールが必要
特定窓口や指定引取場所で、消火器の引取りや持ち込みをする際には、リサイクルシールが必要です。2010年1月以降に製造された消火器には、すでにリサイクルシールが本体に貼付されています。
リサイクルシールがない場合は、別途購入する必要があります。また、リサイクルシールはオープン価格なので、料金についてはそれぞれの窓口に直接問い合わせが必要です。
処分料金には、リサイクルシール代金に加えて、別途保管費用が必要な場合があります。さらに、出張引き取りを利用の場合は、運搬費用も別途かかります。
エコサイクルセンターへ申し込む
初田製作所が提供する回収リサイクルサービス(エコサイクルセンター)に申し込むことで、古い消火器を回収してもらう方法もあります。
「薬剤量3kg以下または3L以下」や「据置式消火器は不可」などの条件がありますが、ゆうパックを利用して送付することができるので便利です。
ただし、料金が割高になり、税込み6,270円(2024年2月時点)必要です。
不用品回収業者に依頼
消火器を処分する際に、他の不用品も同時に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼することがおすすめです。このサービスは、時間や手間をかけたくない方にとって大変便利です。ただし、消火器1点のみの処分となると、料金が割高になる可能性があります。
ネットショップの利用
消火器の販売を行っているネットショップの中には、同時購入なしで古い消火器の回収のみを行ってくれるショップもあります。
ネットショップの場合、料金が明記されているので、安心して利用できるのではないでしょうか。
処分時の注意点
安全栓(安全ピン)の確認
安全栓(安全ピン)が付いているか確認しましょう。
安全栓がある場合
安全栓が正しくセットされているか確認してください。正しくセットされていない場合は、レバーがきちんとストッパーでロックされるようにセットし直してください。
安全栓がない場合
安全栓がない場合は、十分な強度の布製ガムテープなどを使用してストッパーをしっかり固定してください。そして、レバーが誤って押されないように、きちんと固定してください。
運搬時
消火器を運ぶ際は、薬剤が漏れたり飛散しないように、細心の注意を払ってください。
もし心配な場合は、消火器をビニール袋に入れるなどの対策をとってください。
まとめ
古い消火器を処分する方法として以下の5つの方法を解説しました。
- 買い替え時に処分してもらう(無料)
- 特定窓口を利用する(有料)
- エコサイクルセンターへ申し込む(有料)
- 不用品回収業者に依頼する(有料)
- ネットショップの利用(有料)
どの方法を選ぶにしても、料金や手続きなどの条件を事前に確認することが重要です。
また、処分方法に関わらず、引き取り、持ち込み、送付する際には安全に扱う必要があります。消火器には圧力がかかっているため、破損や事故のリスクがあることに留意し、十分な注意を払いましょう。
自分の状況やニーズに合った処分方法を選んで、安全かつ適切に消火器を処分しましょう。
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