今回は、Transcend(トランセンド)の『ESD310』をレビューします。このポータブルSSDは、従来のUSBメモリのようにスティック型で手軽に使え、データ移行やバックアップをスムーズに行える優れものです。この記事では、実際に使ってみたメリットとデメリットについて紹介します。
Transcend『ESD310』とは
Transcend『ESD310』は、USB Type-AとType-Cの両方に対応した高速・小型のポータブルSSDです。最大1,050MB/sの転送速度(読み出し)を実現し、持ち運びに便利で幅広いデバイスに接続可能です。無料で提供されているソフトウェア「Transcend Elite」を使うことで、データ暗号化やバックアップなどの機能も備え、安心して使用できます。
良かった点(メリット)
コンパクト
この『ESD310』のサイズは71.3mm×20mm×7.8mmと非常にコンパクトで、持ち運びに便利です。外出先でのデータ移行やバックアップに最適です。本体はアルミ素材を使用し、接続ケーブルなしで利用できるスマートなデザインです。
高速データ転送
今回、128GBモデルを使用しましたが、実際のデータ移行は非常にスムーズで、数GBのファイルや写真のバックアップなどもサクサク進みます。以前のUSBメモリとは比較にならないほどの速さを実感できます。
読み出し(最大) | 書き込み(最大) | |
128GB | 1,050 MB/s | 700 MB/s |
256GB | 1,050 MB/s | 900 MB/s |
512GB | 1,050 MB/s | 900 MB/s |
1TB | 1,050 MB/s | 950 MB/s |
2TB | 1,050 MB/s | 950 MB/s |
優れた汎用性
USB Type-AとType-Cの両方に対応しており、PC、スマートフォン、タブレットなど、幅広い端末で使用できます。また、対応OSも Microsoft Windows / macOS / iOS / iPadOS / Linux / ChromeOS / Android と、幅広いデバイスで利用できる点が大きな魅力です。
容量のラインナップが豊富
今回使用したのは128GBモデルで、日常使いや手軽なデータ移行に適した容量です。写真や動画、ドキュメントなどのバックアップには十分で、USBメモリのように手軽に使える点が魅力です。日々のデータ管理をスムーズにしたい方や、必要なファイルを持ち運びたい方にとって、コストパフォーマンスにも優れたモデルです。
また128GBモデルの他に、256GB、512GB、1TB、2TBのモデルもラインナップされており、用途に合わせた容量を選べます。
気になった点(デメリット)
キャップ
外したキャップを失わないように、本体に取り付けておくことができません。そのため、使用中にキャップを置き忘れたり、紛失したりする可能性がある点に注意が必要です。
また、キャップには正しい向きがあり、上下を逆に取り付けるとわずかにズレてしまうため、向きを確認して取り付ける必要があります。
発熱
容量の大きなファイルを書き込むと、発熱が気になることがあります。触れられないほどの高温ではありませんが、問題が発生しないか少し心配になります。気になる場合には、使用しないときに取り外すとか、少し時間を置いてから作業を再開するなどの対応が必要になります。
まとめ
Transcend『 ESD310』は、コンパクトで高速なポータブルSSDとして、データ移行やバックアップの作業を大幅にスムーズにしてくれる優れた製品です。USB Type-AとType-C両対応で、さまざまなデバイスと接続でき、どこでも手軽に使える点が魅力です。特に、携帯性、データ転送速度、汎用性は大きなメリットです。
キャップの取り扱いや発熱に関しては注意が必要ですが、手軽に高性能なストレージを求める方には非常にバランスの取れた製品です。
日常的な使用からビジネスシーンまで、デジタルライフをより快適にサポートしてくれることでしょう。
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