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使い込むほどに味わい深くなる!革の経年変化(エイジング)とは?

使い込むほどに味わい深くなる!革の経年変化(エイジング)とは? レザークラフト
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革製品の魅力の一つは、使い込むことで生まれる経年変化(エイジング)です。時間が経つごとに革の色や質感が変わり、まるで自分だけの個性的な風合いが出来上がります。この記事では、革がどのように変化していくのか、その理由や楽しみ方を分かりやすく解説します。

革の経年変化とは?

革の経年変化(エイジング)とは、時間が経つにつれて革製品の色や質感が変化し、独特の風合いが増していく現象のことです。新品の状態から使い込むことで、革は艶や深みを増し、唯一無二の味わいが出てきます。エイジングによって、革製品は使う人に合わせた個性的な表情を持つようになります。

革製品の経年変化(エイジング)

なぜ革は経年変化するの?そのメカニズム

革製品の経年変化には、いくつかの要素が影響しています。ここでは、革が経年変化する具体的な理由について詳しく解説します。

日光の影響と酸化

革は日光や空気中の酸素に触れることで変化します。特に革を鞣す(なめす)際に使われる植物性タンニンが、紫外線や酸素と反応し、革の色が変化します。このような「日焼け」によって、革は時間と共に独自の風合いを帯び、味わいが増していきます。また、酸化による変化は少しずつ進むため、長く使えば使うほど表情が豊かになり、持ち主だけの個性的な色合いを帯びるようになります。

油分の浸透

革にはもともと油分が含まれており、製造過程でもオイルを加えて柔らかく仕上げられています。また、使用を重ねるうちに、手の皮脂やクリームなどの保湿剤が革に移り、その油分がさらに革に浸透します。この影響で、革はしなやかさを増し、表面に自然な艶が生まれ、深みが増していきます。使用することで乾燥と湿気が繰り返され、油分が革全体に浸透していきます。

使用頻度と手入れ

革製品の経年変化には、使用頻度と手入れの仕方が大きな影響を与えます。毎日使用することで革に摩擦が加わり、艶や独特の質感が生まれやすくなります。また、定期的な手入れを行うことで乾燥を防ぎ、革の柔らかさやしっとりとした風合いが保たれます。逆に手入れを怠ると乾燥によるひび割れが生じやすくなるため、オイルケアなどのメンテナンスが美しい経年変化を引き出すカギとなります。
 

ヌメ革の経年変化

では、実際にどのように変化したのか見てみましょう。
左が新しいヌメ革、右が約10年使用したヌメ革のキーホルダーです。↓

経年変化(エイジング):約10年使用したキーホルダー
左:新しいヌメ革 右:約10年使用

「最初から焦茶色の革を使っていたのでは?」と思うかもしれませんが、内側を見てみると、日光が当たらず、擦れない部分には元の色がまだ残っています。↓

内側に元の色の痕跡
内側に元の色の痕跡

特にヌメ革は、使い込むことで色が大きく変わる革として知られています。未処理に近い状態で販売されることが多く、使い始めは明るいベージュ色ですが、時間の経過とともに色が濃くなり、深みのある飴色へと変化していきます。この変化がヌメ革の魅力であり、使うたびに自分だけの独特な色合いが楽しめるのが特徴です。
 

経年変化をより楽しむためのケア

革の経年変化(エイジング)を楽しむためには、適切な手入れが重要です。以下のようなケア方法で、美しい経年変化を引き出しましょう。

汚れを落とす

革は汚れを吸収しやすいため、汚れや埃が付いたらすぐに柔らかい布で拭き取ることが大切です。汚れを長期間放置すると、色ムラや劣化が進むことがあります。また、定期的に柔らかいブラシでブラッシングを行い、表面の汚れや埃をしっかりと落としましょう。ブラッシングすることで表面のキメを整え、適度な摩擦が革に艶をもたらします。

栄養を与える

定期的にレザーオイルやクリームを塗って栄養を補給しましょう。これにより、革が乾燥せず、柔らかさと艶を保ちながら、経年変化を楽しむための色合いや風合いが深まります。

適切な保管

革製品は湿気や乾燥に弱いため、風通しの良い場所で保管しましょう。直射日光を避けることも重要で、日光に長時間当てると変色や乾燥が進んでしまいます。また、型崩れを防ぐために、使わない時は詰め物などをして形を保つことも大切です。

まとめ

革の経年変化(エイジング)は、時間が経つことで革の色や質感が変わり、独特の風合いが生まれる魅力的な現象です。
経年変化をより楽しむためには、日々の手入れが大切です。柔らかい布で汚れを落としたり、レザーオイルで栄養を与えたりすることで、革の柔らかさや艶を保つことができます。また、革製品は直射日光や湿気、乾燥に弱いため、風通しの良い場所に保管し、型崩れを防ぐために詰め物をするなど、適切な保管方法を心掛けましょう。
手入れや使い方次第で、唯一無二の風合いが出るため、長く愛用するほどに愛着が増していきます。自分だけの革を育てていく感覚をぜひ楽しんでください。
 

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