前回の記事では、DELL OptiPlex 3060 SFFのメモリを16GBから32GBにアップグレードしました。今回はさらに性能を向上させるため、CPUを【Core i5】から【Core i7】に交換してみることにしました。作業の手順や注意点を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください!
必要なものを準備する
CPU交換に必要なものを事前に用意します。
交換用CPU
今回、[Core i5-8500]からの交換用として、【Intel Core i7-8700 (3.2GHz/最大4.6GHz) LGA1151/6コア/12スレッド/12MBキャッシュ/65W】を用意しました。
熱伝導グリス
CPUとヒートシンクの間に生じる隙間を埋めて熱を効率よく伝えることで、CPUから発生する熱をヒートシンクに確実に移し、冷却性能を高めます。正しく塗布することで、CPUの過熱を防ぎ、安定した動作を維持する重要な役割を担っています。
ウエス(清掃用)
CPUに残った古いグリスを拭き取る際に使用します。CPU交換作業では細部までしっかり清掃することが重要です。作業をスムーズに進めるためには、毛羽立ちや繊維が残らないウエスの使用をおすすめします。
プラスドライバー
CPU交換にはプラスドライバー1本あれば作業ができます。
OptiPlex 3060 SFFの分解
途中までは、前回のメモリ交換の記事で行った分解手順と同様の作業ですが、改めて説明します。
まず、分解する前にPCの電源を切り、ケーブル類をすべて取り外します。
本体カバーを外す
背面の黒いネジを2箇所(赤色丸印)外し、赤色矢印の方向にスライドさせると、本体カバーを簡単に取り外せます。
フロントパネルを外す
ツメを3箇所(緑色丸印)外して、フロントパネルを取り外します。
HDD(SSD)ユニットを外す
ロック(赤色丸部分)を矢印の方向にスライドさせて解除し、そのまま上に持ち上げます。ロックの反対側にはツメが引っかかっているため、ツメを外しながら持ち上げてください。
※ 冷却ファンを取り外すためのスペースを確保するだけなので、HDD(SSD)ユニットは完全に取り外すのではなく、ケーブルはつないだままで横にずらしておきます。
※ ここまでが前回のメモリ交換の記事と同じ手順です。
冷却ユニットを外す
冷却ユニット(冷却ファン+ヒートシンク)を取り外すためには、まずコネクタを外します。
そして、ネジを4箇所(赤色丸印)外し、冷却ユニットを取り外すとCPUが現れます。
冷却ユニットのヒートシンクに熱伝導グリスが残っているので、ウエスなどで拭き取ってください。
OptiPlex 3060 SFFのCPU交換
CPUを外す
CPUはソケットカバーで固定されているため、レバーを押さえながら矢印の方向にずらします。
これでカバーを外すことができます。
ソケットカバーを開け、古いCPUを慎重に取り外します。
新しいCPUの取り付け
新しいCPUをソケットに合わせて慎重に取り付けます。この際、CPUの向きを間違えないように注意してください。そして、ソケットカバーを閉じて固定します。
最後に、CPUに適量の熱伝導グリスを塗ります。
これで、CPUの交換ができました!!
あとは、分解した逆の手順で組み立てれば完了です。
動作確認
本体を元通りに組み立て、すべてのケーブル類を接続したら、PCが新しいCPUを正常に認識しているか確認します。
※ 負荷の高い作業やベンチマークソフトを使用して、性能が向上しているかテストすると効果を実感しやすいです
最後に
この記事では、DELL OptiPlex 3060 SFFのCPUを交換する手順や注意点を詳しく解説しました。今回の作業を通じて、特に複数のアプリを同時に使用する場面や動画編集など、重い作業での快適さが格段に増しました。CPU交換は慎重な作業が必要ですが、しっかりと準備を整え、手順に従えば、決して難しい作業ではありません。これを機に、あなたのPCもさらに快適な環境へとアップグレードしてみてはいかがでしょうか?ぜひ参考にしてみてください!
※ 分解や純正部品以外を使用する場合は自己責任でおこなってください
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